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2012年10月 5日 (金)

色や数字のない世界に住む人たち-書籍ピダハン

アマゾンに、ブラジルの先住民であるピダハンと呼ばれる部族が住んでいます。

著者は30年以上にわたり、何度もピタハンの村を訪れ、彼らと共に暮らしてきました。


ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観


書籍「ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観 」の中で、彼らの言語を中心に、生活や世界観を紹介しています。


この書籍はピダハンの言葉、文法、構造にページを多く割かれてますが、私が唸りをあげたのは 第3章 伝道師を無神論に導く でした。


もともと、キリスト教を伝道するという大きな目的で、ピダハンの村にやってきた著者です。

その使命を果たすために、まずは彼らの言語を理解しようとしたのでした。

なぜなら、伝道するには、彼らの言語で翻訳された聖書が必要だと感じたからです。


そんな彼ですが、ピダハンの世界観に触れるにつれ、自身の信仰にゆらぎが起こりました。
最後には無神論者になったのです。


ピダハンは断固として、有用な実用性に踏みとどまる人々だ。
天の上野ほうに天国があることを信じないし、地の底に地獄があることも信じない。
あるいは、命を賭ける価値のある大義なども認めない。
彼らはわたしたちに考える機会をくれる-絶対的なるもののない人生、正義も神聖も罪もない世界がどんなところであろうかと。
そこに見えてくる光景は魅力的だ。


400ページにわたるピタハンという人々の記述に触れる中で、概念ではなく存在そのもので、彼らが本当に「今、ここ」に生きていると伝わってきます。


何の概念も信じず(そういう概念すらない)、正義や悪といった価値判断もない世界が、先進国の私たちにとってはどれほど解放的な世界なのか・・・


彼らが人間の進化的存在だと、簡単に理想化するのは違うと思いますが、ただ、わたしたちの在り方を真正面から問うてくれる存在であるでしょう。


ピダハンの村にきたMITの脳と認知化学の研究グループが、ピダハンはこれまで出会ったなかで最も幸せそうな人々だと評したというのも頷けます。




この著を読み終えてからずっと、何かが動き続けています。

まだ醸成途中で、うまく言葉というカタチでは表せず、今回のブログはちょっと消化不良の感も否めません。

ただ、私の中で確実に化学変化が起こっているのです。


醸成が終わるにつれて、今後のブログなどで、有形無形でにじみ出てくるでしょう・・・。








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