史上最強(最悪?)のセールスマン
初めて当ブログにご訪問頂いた方は、”アミブロの歩き方”を
これまでの人生で、数多くセールスパーソンたちとの出会いがあった。
アラフォーにもなれば、めったやたらなセールスパーソンではもう驚かない。
そんな私が、今でも心に残る アノ”彼”を紹介しよう。
あれは、結婚が決まり、準備にいそしんでいた アラサーの頃のこと。
母とぶらりと難波に出掛けた際に、家具屋の前を通りかかった。
ちょっと覗いてみたい気がした。でも、つきまとわれたら面倒だな~。
店内をチラリと覗くと、店員がどこにも見当たらなかった。
これ幸い
と、足を踏み入れた。
所狭しと陳列してあるピカピカの家具たち。すと、ドレッサーのところで足を留める。
「あぁ、この鏡の前でメイクするワタシって
」
未来のイメージの中で、夢が膨らむ
。少女に戻った気分。
『このドレッサーは、現在人気がありますよ』
この一言で、夢の世界から目が覚めた。どこで見てたのだろう?
知らぬ間に、ベテラン風の店員が背後に忍び寄っていた。
アラサー娘と母を前に、店員はニコヤカに切り出した。
『ご結婚ですよね。』
『ええ』(なんで、分かるの!?そんなにニヤけてたかな。)
『家具はこれから揃えるのですか?』 『ええ』
『いつ挙式ですか?』 『4月に』
『えっ』店員は、ワザとらしく驚いた。
『あと4ヶ月しかないですよ。急いでタンスを買わないと、間に合いませんよ!』
『まだ、新居も決まってないし、今日はいいですわ』
『何言ってるんですか。タンスは新居に入る前に買うものです』
彼に言わせると、タンスは注文してから製作するので、手元に届くまで最短2ヶ月くらいかかるらしい。
お客さん、今買わないと、引越しには間に合わいませんよ。
ウォーキングクローゼット!?
あのねぇ、今流行りのウォーキングクローゼットはカビが生えやすくて、結局タンスを買う羽目になりますよ。
彼は一気にまくしたてた。私が反論するスキを与えないかのように。
「早く
早く
」
煽りの姿勢に辟易し、また見に来ますと言い残し、退散した。
二度とそのお店には、足を運ぶことはなかった。
それだけで終われば、今こうして、記憶にさえ残ったかどうか定かではない。
ところが・・・これには、後日談がある。
夕食時、いつものように母とテーブルを囲んでいた。
TVを観ながら和んでいると、突然、玄関のチャイムが鳴った。
応対してくれた母が、ボソボソとやりとりしている。やがて、鳩が豆鉄砲を食ったかのごとく戻ってきた。
「あの家具屋の兄ちゃんが、玄関におった!!」
げげっ![]()
そうなのだ。あの時の店員が、わざわざ自宅まで訪れたのだった!
婚礼ダンスを売らんがために。
不覚にも・・・来客カードに、個人データを書いたのがアダとなったようだ。
普通、お店で執拗に勧められても、店内だけのやりとりで終わる。
自宅まで追いかけてくるとは、全くの想定外だった。
商売熱心といえばそうなのだが、果たして、こんなの効果があるのだろうか。
気味が悪くて、鳥肌が立った。迷惑以外何者でもないぞ。
その後も1度、自宅まで来たようだが(メモが玄関にあった)、脈がないと分かったのか、いつしかはパタリと途絶えた。
交通費使ってまで売ろうとするほど、婚礼タンスは利益率が高いのかな?
ともあれ、その浪速根性は認めるけどね・・・・。
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