胃がずっしり重い ~映画「スラムドック$ミリオネア」
少し時間があったので、久々に映画館に足を運んだ。
今年度のアカデミー賞8部門を獲得した「スラムドック$ミリオネア」
日本でのおなじみ、TV番組「クイズミリオネア」に出場した スラム街出身の
男性が、紆余曲折の末、Winnerになるまでのストーリー。
スピード感あふれるストーリー展開に魅了され、瞬く間にエンドロールが流れた。
エンターテイメントとしても、非常に楽しめる内容だ。
しかし、私は途中で胃が重くなった。
鑑賞後は頭もクラクラして、ランチもあまり味がしなかった。
出来るだけシビアになりすぎないように演出しているのは分かるが、それでも胸に迫ってくる。
主人公の2兄弟と女の子がたどった、あまりに過酷な半生に。
貧困問題、宗教の対立、そして孤児の誘拐、売春。
大人たちのいいように、子供たちが食い物にされる姿は目をそむけたくなる。
自宅でDVD鑑賞していたら、途中で止めていたかもしれない。
が、直視しなければならない。
私が住む星で起こっていることなんだから。
映画では劣悪な環境だけでなく、子供たちのむきだしの”生”も映し出している。
救いようがないラストではなかったので、ほっとした。
最後のシーンは賛否両論だそうだが、「踊るマハラジャ・ムトゥ」好きの私は絶賛するっ![]()
インドが題材なら、こうでなくちゃ![]()
映画館を後にした。賑やかな京都の街並みを歩いていても、どうしても考え込んでしまう。
子供は最適な学びを得るために、親を選んでくる・・・そんな説もある。
が、生れ落ちる場所によって、どうして、こんなに違うのだろうか。
日本でも貧困が広がっていると、様々なデータで示されているが、インドやその他地域の比ではない。
かつてインドに旅行にいった際、観光客が乗るジープに飛び乗る物乞いの男の子たちに圧倒されたが、彼らも搾取の犠牲になっているのだろうか・・・
地に足をつけて、まずは自分とその周りの人たちが幸せにする
それはとても大切な姿勢だと思う。
ただ、それだけでは何かが欠けている気がしてならない。
自分たちや周りの人だけで、幸せを分かち合っても、本当の意味では幸せになれないんじゃないか。
どこかから沸きあがる思いが、どうしても払拭できないのだ。
では、何から始めたらいいのだろう・・・すぐには答えは見つからないけど
さらに一歩踏み出すきっかけを与えてくれた、そんな映画だった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

